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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-07-22

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・昔は、「紫外線を浴びて元気になろう」
 みたいなこと言われて、
 張り切ってお日さまに当たっていたんですけど、
 いつごろからか、「紫外線に当たりすぎてはいけない」
 ということが訴えられるようになって、
 みんなが日焼け止めのクリームを塗ったり日傘さしたり、
 太陽の照りつけるところに出ないで、
 できるだけ日陰にいるようになりましたよね。
 「シートベルトをしましょう」みたいに
 法律で決まったから守りましょうってことでもないのに、
 あんがいみんなが紫外線対策については、
 ちゃんと守っているんですよね、意識高いっていうか。
 で、ぼくも平凡な一市民として、紫外線に対する心構えも、
 まぁみんなと同じような感じです、と、やってきました。

 でもね、このごろ紫外線についてですね、
 嫌いすぎたんじゃないかと思うようになったんです。
 そこまで悪いのかよ紫外線、という気持ちがめばえてます。
 きっかけはなんだったかなぁ、たしか、
 朝起きたら太陽の光を浴びましょうという話だったかなぁ。
 これは、もう昔から言われてましたよね。
 ベッドのなかで眠い眠いとぐずついている人がいて、
 それを起こしに来た人がしゃーーっっとカーテン開けて、
 ううっまぶしいとなっちゃう、そのなっちゃう方が、オレ。
 そういう役回りで生きてきたんですよ、わしは。
 だから太陽の光が足りてないような気はしていたんです。
 でも、紫外線はよくないということらしいからね、
 これはこれでいいのかなとも思っていたんですよ。
 そこへ「起きたら太陽の光を浴びて」の教えですから、
 ひっそりと日陰にばかりもいにくくなりまして。
 日光(紫外線)に当たる時間をつくってみたんですよ。
 せいぜい15分とか20分くらいですけどね。
 そしたら、ぼくの独自に計測している「睡眠データ」が、
 太陽に当たった日のほうが、あきらかにいいんです。
 いつも悪かった「安眠度」がぜんぜんちがうわけですよ。
 ぼくは研究者でもなんでもないから、
 個人的な感想として言うだけのことなんですけど、
 紫外線に当たった夜は、よく眠れてるんですよ〜。
 過ぎたるは及ばざるが如しかもしれませんが、
 そうですよね、多少は紫外線も浴びてなきゃねー。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
だいたい、人間の歴史でお日さまのない時代なんてないもの。


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